GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0を見てきた。
8月2日に公開が迫った『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』の公開記念として新たに3DCGシーンの書き直しと、音響をスカイウォーカーサウンドで新たに収録し直したリニューアル・バージョンだ。
オリジナルのGHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊は1995年11月に公開されたが、今見てもその斬新さは少しも失われていない名作だ。
改めて攻殻機動隊2.0の方を見た感想は、一部画像がイノセンス的に変えられているが、さすがに1995年当時の画像と比較すると違和感を感じる。クオリティの差があり過ぎのだ。
マニアの間でこそ有名だった押井守を世界に知らしめた作品をリニューアルしたのだから、もう少し新しいカットを多くするなりして、新旧の画像の差を吸収するような工夫が欲しかった。
前作を知っている者にとってはストーリーは変わらないのであるから、作品の品質がどの程度アップしたかと言う点が評価されるからだ。
動きのあるエンディング近くの少佐と戦車の戦闘シーンが作り直されていたならかなり変わっていたと思う。
音響については比較するオリジナルの記憶が定かでないのではっきりとは言えないが、広がり感が増しているように感じた。
吹き替えは人形使いが家弓家正から榊原良子に変わっているが、これは人形使いが『彼』から『彼女』へと性別が変わって考慮しての変更であろう。
総じて言えば1995年に初めて攻殻機動隊を見たような衝撃は感じられなかった。ただ、劇場には二十歳前半と思われる客もいたので、当時小学生頃であった彼らにとっては面白い体験であったと思う。
もっとも改めて2008年の今この作品を再度見ることにより、1995年当時のこの攻殻機動隊がどれほど衝撃的であったかを再認識した次第である。
1995年の時点で2029年の世界観を見事に映像化し、ネットと人間の関わり方を大胆に予測した攻殻機動隊は間違いなく名作である。
だが2029年までにはまだ11年もある。
公衆電話のテレホンカードが1982年に誕生し、四半世紀も持たずに2006年に廃止されたことを考えれば、2029年は攻殻機動隊よりもっとすごいことになっているかもしれない。
2008年7月16日(水):札幌シネマフロンティアシアター7
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