
押井守監督スカイ・クロラ。この先ネタバレあり、ご注意ください。
これは悲しい映画だ。
戦闘機パイロットとして戦う事を義務づけられたキルドレが何ともやるせない。
永遠に生きることができると知ってしまったキルドレ達の日常はなんとも現実感のない生活だ。
しかし、パイロットとして空に上がっている時はその瞬間瞬間に強烈な『生』を感じさせる。
死を意識し、生と死の両方を感じてキルドレである事を忘れることができるのはその時だけだからだ。
そして空には絶対的存在としてティーチャーがいる。
だがキルドレにはティーチャーを倒すことができない。それは彼にとってキルドレとの戦いは、常に同じ戦法で戦いを挑んでくるおなじみのカモだからだ。
ティーチャーが相手をするキルドレは過去に何度も撃墜しているクローンだ。ティーチャーと対戦したキルドレは必ず撃墜され死を迎える。ティーチャーに勝った経験を持ち帰ることができないのだ。何度クローンとして蘇っても同じ戦法でしか戦えないキルドレの悲しさがそこにある。ただ一人、草薙水素を除いて。
2008年8月6日(水):札幌シネマフロンティアシアター07
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