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ミラクル7号

チャウ・シンチー監督は小林サッカー、カンフーハッスルとお笑いカンフー路線を進んできたが、このミラクル7号はちょっと違う。子供自身による成長をまじめに描いている映画だ。久しぶりに素直に感動できた。

ミラクル7号がもたらしたものは何か

チャウ・シンチー監督コメディ、ミラクル7号チラシ
チャウ・シンチー監督のミラクル7号

最近どうも重たいテーマの作品ばかりを見ていたので、見終わったあと暗い表情で馴染みの居酒屋でちびちびやっていると『たまには楽しい映画でも見たら』と言われてしまった。
そういう訳でもないが、以前から気になっていたチャウ・シンチー監督最新作『ミラクル7号』を見てきた。
役柄としてみると今回のチャウ・シンチーは今までのカンフー路線と違って、貧乏・バカ正直という面は残しつつ、子供の将来を気にかける真っ当な父親役だ。貧乏であるから仕方ないとしても、おもちゃ売り場で駄々をこねる子供に対してはしっかりとした態度で接している。日本では最近めったに見なくなった、まともな子育てを実践している良き父親だ。
一方その子供のディッキー(シュー・チャオ)は父親の期待を一身に背負って身分不相応な小学校に通っているが、ひねくれてはいないがどうも学業はぱっとしない。どう見てもこのままでは父親の期待には応えられそうも無い。
どうにもならない絶望的環境が親子の関係をかろうじてつなぎ止めているようだ。

そんな厳しい現実の中で、密かに?地球に飛来していたUFOの置き土産とでも呼ぶべき謎の生物がミラクル7号だ。このミラクル7号が、抜け出すことの出来ない貧乏がかろうじてつなぎ止めていた親子の絆を本当の絆に変えるのがこの映画の主題だ。

2008年7月14日(月):ユナイテッド・シネマ札幌1番スクリーン

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