スクリーンから溢れ出るパワーを感じた、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

札幌劇場で展示されていた綾波レイ
出遅れてしまったが、ようやくヱヴァンゲリヲン新劇場版:破を見てきた。
序ではオリジナルTVシリーズのストーリーをほぼ踏襲していたが、今回の破からは新しいキャラクター:真希波・マリ・イラストリアスが参加し、ほとんど新しい作品になっている。
それにしても、ヱヴァンゲリヲンのスクリーンから溢れ出るパワーの源はどこからくるのであろうか?
TVシリーズは平成8年であるので、ガンダムほどではないがオリジナル作品から10年以上経っている。
わざわざ重要キャラクターのアスカの名前を変更してまでも新しいストーリー展開を選んだ庵野監督の思いを勝手に想像すると、TV版ではエヴァンゲリオンの世界観を作り上げる事は出来たかもしれないが、作品としての完成度に満足出来なかったからではないだろうか?
シリーズはまだ2話残っているので、最終的にはTV版とは全く異なる展開を考えているかもしれない。
使徒の形態も大きく変わった。
今日の目で見てもTV版の使徒の形態は、他のアニメでは見ることができないほどオリジナリティーがあるが、これも新たなストーリー展開を考えている庵野監督には不満であったのだろう。
あらためて想像を超える形態の使徒を作り出している。特に第10の使徒はレイの零号機を捕食し、体内に取り込み融合してしまうという離れ業を演じさせ、人型に変形までさせている。
さすがにこのシーンは強烈で、零号機の頭部を吐き出すあたりなど、劇場の中の観客の緊張感が一気に高まったように感じられた。
庵野監督は、TV版の焼き直しではなく、新たなストーリーを作り上げ、新たなエヴァンゲリオン伝説を作り上げようとしているのではないか。
わざわざ名称もヱヴァンゲリヲン新劇場版とし、新たなキャラクターを投入し、作品を最初から再構成しようとしているように見える。
その新たな挑戦のパワーがスクリーンから溢れ出るように感じられるのかもしれない。
今後の展開は、新しいキャラクターの真希波・マリ・イラストリアスがそのキーを握っているのではないかと感じさせられる。
アスカに替わり何事も無く2号機に乗り込み、ミサトの知らない裏コードを実行したりと、容姿からシンジやレイより年上であり、より深くネルフの活動に関わっているようだ。
次作の活躍が期待出来る。
2009年8月17日(月):ユナイテッド・シネマ札幌スクリーン3




