宿敵ヴァージャーとの再会
フィレンツェを逃れたハンニバル・レクター博士はアメリカへ向かうが、ここから博士の完璧な計画も少し狂い始め、ついには自分の身に起こったことの復讐に燃える大富豪のヴァージャーに捉えられてしまう。
この逃れられない状況からスターリング捜査官の助けも借りて脱走する訳だが、この後の展開はレクター博士の本領発揮で、エンディングに向かい一気にストーリーが進む。
言葉によりヴァージャーを殺害
ヴァージャーがハンニバルを捕らえたのは、もちろんハンニバルの手により自分にもたらされた事に対する復讐を果たすためであるが、常人の常識の域を逸脱しているヴァージャーが普通の方法で復讐するはずがなかった。
その方法とは生きたまま巨大な豚に足から食わせるという方法であったが、いざその瞬間になるとスターリング捜査官の障害があったにもかかわらず、結果は意外なものであった。
肝心の豚がハンニバルに目もくれなかったのである。
ハンニバルの悪魔的雰囲気に、肝心の豚が気後れしたともとれるが、豚たちにしてみればハンニバルより美味しい獲物が目の前にあっただけの事であろう。
ヴァージャーにとってそれより意外だったのは、主治医として完全にコントロールできていると思っていたコーデルがあっさりとハンニバルのそそのかしに乗せられて、自分を豚の群れに突き落とした事であろう。
ハンニバルは今回は間接的であったが、言葉で人を殺す事ができる事をまたしても証明してしまったのである。
ハンニバルと会話をすること自体が大変危険なのである。




