2月から始まった午前十時の映画祭(何度見てもすごい50本)の羊たちの沈黙を見てきた。
この映画は1991年公開だが、映画館で見る機会を逃してしまい、LDを買って見ていた。もう何度見たか分らないくらいハマってしまった作品の一つだ。
今回、ニュープリントで最新の劇場で見ることができるとわかり、大画面で堪能してきた。
冒頭、ジョディ・フォスター演ずるクラリス・スターリングのランニングシーンがあるが、19年前の彼女はやっぱり若く、知的で、美しい。あのシーンを映画館で見ることができただけでも1000円は惜しくないとあらためて感じた。
ストーリーはもう何度もTVなどで放送されているので改めて言うこともないが、派手なアクションがあるわけでもなく、高い緊張感を保ったまま淡々とストーリーが進んでいき、最後まで気を抜けない展開は何度見ても面白い。
本来バッファロー・ビルを捕まえるための助言をハンニバルから聞き出すための面会だったのに、いつの間にかハンニバルとクラリスの神経戦に変わってしまい、それを利用しようとしたチルトンの欲の深さにつけ込んだハンニバルがまんまと逃走してしまうという展開で、先の展開をなかなか読めず、見るものをぐいぐいと引っぱっていく。
この映画の主役はクラリスのはずだが、何度見ても、ハンニバルの脱走のシーンの手口には驚かされる。
あの脱走こそ、今までになかった残忍さと冷酷さ、天才的な頭脳を併せ持った希有なハンニバル・レクターという人物がスクリーン・デビューした瞬間だ。
あまりにも常人とかけ離れているので、理解することすらできないキャラクターを生み出したこの映画は間違いなく20世紀の傑作だと思う。
2010年3月8日(月):札幌シネマフロンティアシアター2
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